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GROUND MARKS, COMING NOW!! - 平成25年5月25日 -
貴飯讃々-1周年を振り返る(その1) - 2016/10/05-
  GROUND MARKS直販店である「貴飯讃々(きばさんさん)」をオープンして、1年が経ちました。
  振り返る1年は嵐のようで、個人的には今までで一番モーレツに働いた1年だったように思います (というセリフは、ここ数年、毎年繰り返しているような気もしますが…)。
  今日は、久しぶりのブログにて 「貴飯讃々(きばさんさん)」 の1年間を振り返ってみたいと思います。


「貴飯讃々(きばさんさん)」 の略歴

① 平成27年9月5日、貴飯米や野菜、加工品等の販売店(+α 喫茶店)として、オープン。

② 2日間のオープニングイベントが明けた後は、巨大な閑古鳥に占拠され、スタッフ一同、寂しい時間を過ごした。

③ 9月半ば、あまりにもヒマ過ぎてしびれを切らした私は、スタッフの一人(=現・料理長)に 「お昼時、うどんでも作りませんか」 と提案した (もともと 「飲食業」 の許可は取得済み)。

④ 現・料理長が作ってくれたうどんは、とても美味しく、社内でも大好評だったため、この先は、「うどん屋」 を目指して進んでみよう!という希望が湧いた。
(料理長のことは、本人の了解が得られれば、後日改めてご紹介させていただきます)

⑤ その後、半ば強制的に、GROUND MARKS に所属するスタッフのお昼ご飯は、毎日が「うどん+おにぎり」となった。

⑥ ポツリポツリと地元の方々や近隣事業所にお勤めの方々など、新しいお客様も来てくださったが、それでも「社員食堂」の状態はしばらくの間、続いた。

⑦ ある日の夕方、農作業を終えて事務所に帰って来た専務が、事務所の玄関にへたり込み、「毎日、昼めしがうどんとおにぎりだけじゃ、夕方まで体力が持たん。。。肉の塊、喰いたい…」 と訴えてきた。
あまりにも哀愁漂う姿に、その言葉は私の心に突き刺さり、鬼の目にも何とかで、「分かった。明日から卵焼きか何か一品付けるわー」。

⑧ これが 「うどん+おにぎり+日替り1品料理」 の始まりで、現在のバイキング形式のもともとの形だ。

⑨ 料理長の腕が鳴り響き、1品が2品になり3品になり4品になり5品になるまであっと言う間、さらに料理長の腕が光り輝き、スタッフの技術が磨かれ、それぞれの料理の量が2倍、3倍、5倍に増えてゆきつつ、気がつけば1年が過ぎた。←今、ここ。

⑩ ありがたいことにお客様が次第に増え始め、お客様の需要に押される形で、テーブルや椅子の追加、厨房スペースのプチ増設(2回)、1日数時間にわたる皿洗い係(←私)のハートは数日でポキンと折れ、慌てて業務用食洗器導入、続けて大型冷蔵庫購入など、設備投資を立て続けに実施し、本社チームを青ざめさせたと思う。


  以上が 「貴飯讃々(きばさんさん)」 の1年間の歩みでしたが、今こうして冷静に振り返ってみますと、ただ単にオープン当初、「目指すべき未来の青写真もないまま、何となく店を始めていた?」 という自分の無謀さだけが浮き上がってきて、何だか身に沁みます。

  でも、今は、たくさんのお客様に足を運んでいただき、本当に嬉しく思っています。
  結果論とは言え、おかげさまで、飲食店(+αで物販店)としての道をゆくという、これからの方向性も定まりました。
  飲食店として、衛生管理の徹底を第一にして、その上で、① 美味しい料理を追求し続けること ② 丁寧な接客、そして、お客様に喜んでいただけるサービスを模索し続けること ③ お客様にとってコストパフォーマンスの良い店であり続けること、この3点を目標にして、2周年目を走っていきたいと思います。


  最後に、何よりも、素晴らしいスタッフの皆様に恵まれたことにも心から感謝しています。
  「料理長」 や料理長を支える精鋭のスタッフたちのことも折に触れて皆様にご紹介させていただきたいと思っています。
  ちなみに、私自身は、料理はできません。しかし、お客様からお料理についてお褒めの言葉を頂戴した時は、まるで自分が作って自分が褒められたような気持ちになって束の間の幸せを味わっています。


  また、お店がオープンしてからの1年間、忙しさを理由に、農業生産部の素晴らしい努力と実績をスルーしてしまったことも大きな反省点です。
  久しぶりに自社のHPを更新しようと、アクセスしてびっくり、HPは 『平成27年度産の新米の販売を開始しました!NEW!』 で止まったまま丸1年が経過…。
  「“27年”を“28年”に変えるだけでいいかも…」 とぬか喜びしたのは一瞬のことで、ほとんどのページの情報が現況とあまりにもかけ離れており、この更新作業は大工事になりそうです。
  でも、今シーズン、大活躍してくれた農業生産部の活動も是非ご紹介したいので、必ず近日中に更新したいと思います。
共同生産の怪 - 2015/03/02-
  私たちはもともと農地を所有できず、また農機具も生産ノウハウもないまま、この事業に参入しました。
  そのため、昨年までは、近隣の特定農家さんから農地や農機具をお借りし、共同生産するという方法を選択していました。
  次第にお互いの信頼関係も深まり、順調に活動の幅は広がっていきました。

  しかし、やがて大きな課題にぶつかる時が訪れました。
  それは、共同生産した商品のコストの負担割合を決める時のことでした。
  前回の記事に記載した通り、生産者は自らの生産活動に要したコストを把握できていない状況に加え、それを 「共同」 で生産した場合、お互いにコストをどのように案分すべきなのか、これは、ますます雲を掴むような問題です。
  単独の生産コストも分からない上に、共同生産者が負担すべき作業に明確な境界線が存在しない、これではお互いが負担し合うべきコストなど算出できるはずがありません。
  結果、感覚的な案分となり、その金額が相互に納得のゆくものであったかどうか、今も分かりませんし、そもそも、そこに最初から解は存在していなかったのかもしれません。
  初年度は穏便に乗り切りましたが、やはりどこか釈然としない思いも残り、共同生産というスタイルを何年も続けていくには問題が大きすぎるであろうということに私たちは気づき始めました。

  そこで、この問題を解決するために採った方策は、共同生産者であった特定農家の方を弊社の一員として迎え、一企業内で協働するという道でした。
  昨年、はぜかけ米の共同生産者であった 坪田 康信 氏が、この2月1日、取締役執行役員として弊社に入社し、農業事業部の業務を担っていただくことになりました。
  これにより今後は長期間にわたって、お互いに利益相反するリスクを完全回避し、ひとつの企業の中で“一枚岩” となり、同一の目的に向かって歩むことができるはずです。

  農業には、個々の生産者が単独で行う業務だけではなく、地域内でお互いに助け合い、協力し合いながら行なう文化が根付いています。
  善意による自発的な相互扶助に拠るこの農文化は、確かに尊く、美しいものであります。
  しかし、① 感情を有する生身の人間どうしが、② 客観的なルールや指揮命令系統のない状況下(=暗黙のルールに基づく状況下)で、③ 自発的に行う 『共同作業』 には不確定要素も多く、種々の思惑が混じり合い、無用な衝突や混乱を招きやすいリスクを伴っているようにも思えます。

  一方で、企業は、『善意の自発的なご協力(ボランティア)』 を無償で受け続けることはできず、逆に、ノーペイで 『ボランティア』 を誰にも強いることもできません。
  このたびの新しい挑戦を通して、私たちは、農業をひとつの独立した 「職業」 として社会に提案できるようになれば、と願っています。
  そのためには、
① 個々の業務内容、月々の報酬体系、組織としての一定の客観的ルールと指揮命令系統、この3点が明朗であること
② 苦労を含め、喜び、学び、感動、達成感といった“やりがい”を得られる活動であること
③ 社会に貢献しているという自覚と自負を持てること
  この3つの要件を約束できることが重要だと考えています。
棚卸の変(後編)~食・農クラウド“Akisai”導入 - 2015/02/01 -
  前回の記事の後編です。

  まず、自分が従事している事業活動に関わる 『コスト』、『損益』 を把握できていない状態は、企業として不健全な状態と言えると思います。
  さらに、自身の経済活動に要したコスト自体を把握していないのに、売値はほぼ受動的に決まり、価格に対する決定権を持てないという状態も不健全である以前に “危険” な状態と考えます。
  では、なぜ、農業では、コスト計算、コスト把握、コスト管理が難しいのでしょうか。

 
  ひとつ目の理由は、農作業には、各品目(商品)ごと、各業務ごとの境界線がなくファジーで、それぞれが独立していない点。
  また、農器具、車輌、資器材費、燃料費、農薬や肥料等のコストは、多品目(複数商品)の生産活動を同時にカバーするため、各品目(商品)ごとの費用の明細が不明瞭になる点。
  さらに、生産活動は自然相手であり、その時々の環境によって作業工程が流動的となり、予想が難しい点。
  主にこの3つの理由を感じています。

  たとえば、畑にキュウリとトマトと茄子が収穫を待っているとします。私たちは、3品目を同時に収穫し、同時に商品化し、同時に出荷します。すると、キュウリ・トマト・茄子、これら複数商品の収穫・商品化・流通・販売という複数業務におけるコストは合算され、互いに見えなくなってしまうのです。
  これは、生産活動全般に共通することであり、複数品目に対して複数業務を同時進行で行う結果、個別商品ごとのコスト、各業務ごとのコストは埋没してしまうのです。
  また、ある圃場に50,000円で害獣柵を設置したとします。その圃場には、数年にわたって複数品目を植えるとすると、この費用は、どの品目に対し、どれくらいの配分で計上すべきか、曖昧になります。一定期間、すべての生産活動に対して効果をもたらす費用の個別計上が不明瞭となってしまう一例です。
  加えて、予期せぬ自然の影響を受け、個別品目ごとに、特別に手がかかる(突発的にコスト増になる)年もあれば、放っておいても順調に収穫できる(思いがけずコスト減になる)年もあり、コスト発生要因そのものも把握しづらいのが農業の性質でもあります。


  この状況に悩んでいた昨年の暮れ、偶然、ある “農業生産管理ソフト” のご紹介をいただく機会を得ました。
  それは、食・農クラウド “Akisai” (富士通開発) です。
  説明会が始まって30秒後くらいで、私はこのシステムを取り入れることを即決しました。
  そして、多くの方々のご支援、お力添えを賜り、今月、導入・稼働開始の運びとなりました。
  導入に際し、ご尽力いただきました方々には心より御礼申し上げます。

  このシステムを使用することにより、私たちは、自分たちの活動に伴うコストだけでなく、生産活動全体をマクロでもミクロでもあらゆる角度からリアルタイムで見えるようになります。
  『生産コスト』 が見えるようになれば、次のステップとして、各品目の売上概算値から逆算し、『どこまでコストをかけてよいのか』 という具体的な数値が見えてくるはずです。

  < 一例 : スイカの苗を100本植えるという計画を立てた場合の試算 >
①  スイカ1玉の予想平均売価 : 1,500円と設定する。
②  目標収量 : 1つの苗から2玉収穫することに目標とすると、理論上の予測収量は200玉となる。
③  売上概算値 : 1,500円×200玉×80%=240,000円 という数値が見えてくる。
④  売上予測値 240,000円に対して、会社が得るべき利益目標を2割に仮設定してみる。  
   目標利益 : 240,000円×20%=48,000円  
   ちょっと欲張り過ぎでしょうか。  
   では、仮に、40,000円に設定し直してみます。
⑤  すると、スイカの生産活動には、240,000円‐40,000円=200,000円 までコストをかけてよい、という管理目標が見えてきます。

  商品ごとの管理目標を見据え、日々リアルタイムで生産活動を分析しながら、目標に沿った生産管理ができているか、軌道修正すべき点はどこか、どうやったら目標を達成できるのか、“Akisai” に入力したデータから具体的な道筋が浮かび上がってくるのです。

  このように、本年ひとつめの試みとして、今までコントロールどころか把握することすらできなかった 『生産コスト(原価)』 に対して、私たちは、自らの主導権をもって向き合うための挑戦が始まりました。
  運用開始してまだわずかですが、すでに目からウロコが何枚も落ち始めています。また折を見て、経過や新たな発見等についてもご紹介できれば、と思っています。
棚卸の変 (前編) - 2015/01/22 -
  弊社は12月決算で、物販を行う事業部には 「棚卸」 作業があります。
  農業事業部も商品販売を行っているため、決算をまたいで翌年度に繰り越された商品(お米、野菜類)の在庫額を計算しなくてはなりません。棚卸額は 「仕入金額×在庫数量」 で計算するため、棚卸作業とは、在庫数を数えるという割と単純なものであります。
  ただ、利益を生む業務ではないのでコストはかけられず、年末休暇に入った日の午後、ひとりひっそり省エネモードで棚卸作業を始めました。


  最初に、お米の在庫数から数えていきました。
  日頃の出入庫管理を徹底している甲斐もあり、実棚数は面白いほど理論在庫数と合致していきました。
  だんだん余裕も出てきてやがて片手にビール、さらに鼻歌なども出始め、2時間程で仮作業終了…(^O^)/。
  お米の次は、自社生産し、収穫した後のジャガイモとサトイモの棚卸作業に移りました。
  さて、自社生産物ということで、仕入金額を伴わない野菜類の在庫金額はどう計算したらよいのでしょうか。
  すでに “休みモード” の思考回路は、お約束どおり、安易な方向に流されていきました。
  結果、“仕事始めの日に、ジャガイモ、サトイモ、それぞれの重量を測ってその概算売価を出し、7~8掛けで原価を計上すればOK!” という安直な自己判断にたどり着き、私も晴れて仕事納めとなりました。
  年が明けて初出勤日、スタッフが各商品の重量を測ってくれたので、その概算売価を税理士事務所に報告 → 棚卸作業終了 → お疲れ様でした。
  …というふうにはコトは進みませんでした…(;O;)。


  税理士事務所の指導は、『決算を繰り越したジャガイモ、サトイモの在庫の原価計算をするべし。具体的には、それぞれの種苗費、育成に関わったスタッフの人件費×通算作業時間、使用したマルチ、肥料、薬剤等の農業資材費、軽油・ガソリン等の諸費用)を集計する方法で、商品在庫の原価を計算する』 、加えて 『12月末日時点で畑に残っていた生育途中の作物 (=工場製品では “仕掛品” に該当) についても同様の原価計算をして、在庫額を計上する』 という内容のものでした。
  こうなるかもしれないということは予測&覚悟はしていましたが(←薄々分かっていながら安易な手法で押し通そうとした確信犯…w(゚o゚)w)、このご指導を受け、正月気分も吹き飛びました。
  新年度が始まり、今さら棚卸作業に悠長に時間をかけることはできない → でも、やらなくてはならないことはやらなくてはならない → いかに短時間かつ簡単な方法で、できる限り近似値を出せるか。
  やりました。
  それぞれの種苗費、かかった諸経費概算、およその通算作業時間を洗い出し、すでに出荷済みの商品割合、在庫割合を計算し、合計コストに残った在庫割合を掛けるという方法で棚卸額を出しました。


  しかし、課題も多く見えてきました。
  車両の車検代、税金、減価償却費等の案分、また、数年にわたって数種類の作物に対して繰り返し使う支柱や寒冷紗、害獣除け資材などの資材費の案分は…?個別品目ごとに要したトラクターや軽トラックの燃料費の案分は…?また、春先まで何度も収穫できる品種の総収量(天候等の影響を受けて変動もする)はどうやって予測するのか…?
  その辺りは正確に計りようがなかったので、机上での推測値を反映するしかありませんでした。

  最も重要な問題は、私たちは自分たちの生産活動における 『コスト(原価)』 を把握できていなかったということです。言い換えればそれは、『自分たちの活動が利益を生んでいるのかどうかを把握していない』 ということでもあります。
  これは、以前から感じ始めていた疑問でもありました。
① 自分が従事している事業活動にかかった 『コスト』 が分からない、自分たちの仕事が利益を出しているのかどうかも分からない状態、これは正しい事業活動のあり方でしょうか。 
② 農業以外の産業では、まず 『コスト計算』 があり、その原価に 『企業としての適正利益』 を乗せて 『売価』 を決めるはずです。そして、競争原理が働く市場の中で個々の商品力を競い合うのが、経済の基本モデルのはずです。
  それに対し、私たちのように、 生産者自身が生産活動に要したコストを把握していないのに、売価だけはその時々の相場の影響を受けて受動的に決まってしまうのは、正しい経済活動のあり方でしょうか。
③ なぜ、農業では、コスト計算、コスト把握、コスト管理が難しいのでしょうか。 

  長くなりましたので、続きは次回アップします。
  今回の結論は、生産者自らが把握できていない 『生産コスト』 は、事業運営上の 『不確定要素』 のひとつに該当するということです。
  しかも、これは 『外的な』 不確定要素ではなく、『自らの怠慢により』 不認識のまま放置している要素でもあるのです。
  『生産コスト』 を把握できるようになれば、次の段階として、売上概算値をもとに 『目標売上額に対してどこまでコストをかけてよいのか』 という具体的な数値が見えてくるはずです。
  生産コストの具体的な数値目標の設定、その数値目標に照準を合わせたコスト管理ができるようになれば、 従来 『不確定要素』 に紛れ込んでいた 『生産コスト』 に対して、私たちは、自ら主導権を持てるようになるのではないかと考えます。
平成26年度を振り返って  - 2015/01/10 -
  明けましておめでとうございます。
  昨年は、多くの皆様の温かいご支援とお力添えを賜り、誠にありがとうございました。
  心より御礼申し上げます。
  本年もスタッフ一同、頑張ってまいりますので、どうぞよろしくお願い申し上げます。

  気が付けば1年以上もブランクが生じていたこのブログ、言い訳の余地はまったくございません。
  今年は、ブログの定期更新も頑張ります(^O^)/。
  早速ですが今回は、旧年を振り返りながら、今年の目標を再確認してみたいと思います。

  昨年は、この農業事業部が本格的に動き始めました。 
  弊社はいくつかの事業部を同時運営していますが、他の事業部に比べて農業事業部は、“状況に対する主導権をとりにくい難しさがある” ということを学んだ1年でした。
  もちろん、どの業種でもそれぞれの運営の難しさはあるかと思います。
  でも、すべての 『結果』 には必ず何らかの 『原因』 があるもので、人の力によって、その 『原因』 をひとつひとつ分析し、適切な軌道修正策やリスク回避策を打つことにより、目指した 『結果』 の何割かは自力で導ける可能性を含んでいるように感じます。

  それに対して農業分野では、人の努力や知恵だけではどうしようもできない 『外的な不確定要素』 が多過ぎることを体感しました。そればかりか、この 『外的な不確定要素』 が放つ影響力そのものも強過ぎて、いったんその振り子運動の渦中にはまってしまうと、そこから自力脱出することすら困難になるリスクも感じました。
  昨年の一体験例では、梅雨が長く、明けたと同時に再び長雨が続き、日照時間の短い冷夏となりました。人力でコントロールできない気候の影響(=不確定要素その1)を受け、夏野菜は病気発生(=不確定要素その2)により一様に揮いませんでした。秋が来てやっと雨季が終わり、畑に入れるようになると、どの生産者も一斉に冬野菜の作付に取りかかったため、年末市場で冬野菜は過剰供給となり、下落相場(=不確定要素その3)の中で厳しい消耗戦に陥ることになりました。
  加えて、昨秋、市場米価が急落したことも、多くの生産者に影響を与えた 『外的な不確定要素』 のひとつであったと思います。

  人の力では敵わない自然条件、自然環境の変動によって発生する予期せぬ病害虫の影響、個々の力で動かすことのできない市場相場のうねりなど。
  これらの諸条件下で、自分たちの目指すべき 『結果』 を自らの手で主体的に創り出すには、どうするべきなのでしょうか。
  悩み続けた1年でしたが、さすがに1年も悩み続ければ、おぼろげでも進むべき方向性くらいは感じ取れるようになるものです。
  それが、昨年、私たちが勝ち獲った最大の成果だったように思います。

  本年の目標は、生産・流通・販売過程における 『外的×不確定要素』 の中で、私たちの力でわずかでもコントロールできるかもしれない要素を見つけ出し、私たち自身の努力と知恵により、それを可能な限り 『確定要素』 に近づけることです。
  具体的方策を3点に絞り、今年度のスタートを切りました。
  この内容は、次回より数回に分けて当ブログにてご報告できれば…と思っています。
  皆様、本年も温かいご支援、ご指導を賜りますよう、どうぞよろしくお願い申し上げます。
ウルトラ級 炊飯マシンに驚いた日のこと - 2013/11/23 -
  去る11月4日に開催したGROUND MARKS 収穫祭の裏話である。

  「おにぎり担当」 だった私は、当日、約200個のおにぎりを10時までに用意するというミッションを背負い、プレッシャーに縮こまっていた。
  我が家の3合炊きの小型炊飯器では埒が明かないので、事前に仲間内から炊飯器を何個か無料レンタル(強制徴収?)し、炊き上がり時間、作業工程、出来高などを頭の中でシュミレーションしながら当日に備えていた。
  前夜の内にすべての炊飯器の準備を整え、1セット目の炊き上がり時間を午前3時、自分の目覚まし時計を3時半にセットして早々に就寝したところ…。


  明け方未明、地獄の窯が煮えたぎるような異様な物音がして跳ね起きた。
  恐る恐る辺りを見渡すと、ひとつの炊飯器が 「シューッ」 という轟音と共に1m位の蒸気を天井に向けて何度も吹き上げていた。
  布団の中からじっと様子を伺い、異常の有無はよく分からなかったが、少なくとも地獄に落ちたわけではないという状況判断だけはできたので、残り数分間となった最後の惰眠を貪ろうと再び布団にもぐり込んだ。
  ウトウトした瞬間、今度は 「ピンポンパンポン」 という、空港や駅などでよく聞く爽やかなアナウンスサインが鳴り渡った後、「ご飯が炊けました、なんとかかんとか」 とその炊飯器がしゃべったので、またも驚いて飛び起きた。


  すごい炊飯器があるものである。
  しかし、驚きはまだ続いた。
  1セット目のおにぎりを握りながら、2セット目を仕掛け、『高速炊飯』 ボタンを押すと、20分後に例の蒸気を吹き上げ、今度は 「おはようございます」 と炊飯器が朝の挨拶をしたのである。
  そして、続けて 「ご飯が炊けたのでこれから保温を開始する、したがってご飯をほぐすよう」、正しい日本語のイントネーションで告げてきたのだ。
  眠気も一気に吹き飛び、思わず笑いがこぼれた。
  お昼を過ぎたら 「こんにちは」 と言うのか…、夕方は 「お疲れ様でした」 かな、などと想像して笑いつつ、しかし、相手が誰であろうと挨拶されることは清々しい。 3セット目の 「おはようございます」 を聞くのを楽しみに、せっせとおにぎり作りに励んでいたのだが、3セット目は挨拶はなく、炊き上がりの報告とその後の指示だけだった。
  「おはようございます」 はどうやら朝の1回目だけらしい。
  知能指数が高い。


  そして、最大のハイライトは、その炊飯マシンが炊いたご飯の質だった。
  つやつやピカピカと輝くご飯をひと口食べてみると、今まで食べたお米の中でまさしく極上の味だった。
  思えばこの炊飯器の持ち主は日ごろ、「古米と新米の区別がいまひとつ分からない」 とボヤいていた。
  対する我が家のボロ釜でお米を炊くと、食味、食感、見た目、いずれも、古米と新米は 『右と左』、同じ新米でも“普通米” と “はぜかけ米” では『白と黒』 ほどの差が顕著に表れる…。
  挨拶の心得、炊き上がりの爽やかなアナウンス、その後の的確な指示までも正しい日本語でしゃべるスーパー・ハイテク炊飯マシン。キラキラ光る釜はズシリと重い、純銅2重構造のIH圧力釜。炊飯機能も多岐のバリエーションを備えたフル装備。
  この 『ウルトラ級』 炊飯マシンは、それぞれのお米の欠点を補って余りあるほどにお米本来の食味を高めると同時に、高度な技術により、同じお米でも実に数種類以上の食味を引き出す可能性を秘めている。

  自国の世界最高峰の機械技術は誇らしいが、海外産に負けない、美味しいお米を作ろうと必死な私たち生産者にとっては、思いがけないライバルの出現である。
  このハイテクノロジーの威力は、TPP問題や減反制度などの政策課題に匹敵する、いや、それ以上の脅威かもしれないと、秘かに恐れ入った次第だった。
農業×リスク管理  - 2013/09/13 -
  8月半ばまで記録的な日照りと猛暑が続き、作物の成長はピタリと止まった。
  “焼け石に水” のような灌水作業を続けた私たちの疲労は極限に達した。

  8月後半、待ちに待った雨がやってきた。
  恵みの雨にほっとしたのも束の間、今度は記録的な豪雨と長雨となった。

  雨に叩きつけられた土壌は固く締まり、播種したばかりのニンジンの発芽率は低下。
  かろうじて発芽したか細い双葉は、強雨に打たれて大地に吸い込まれていった。
  植え付けしたばかりのジャガイモは長雨と高温で溶け、強い腐敗臭を放った。
  次の作付けを待っていた農地は浸水し、長期間立ち入ることができなくなって今日に至る。

  この事業部を立ち上げた当初、農業は、長く厳しい道のりになることを覚悟していた。
  でも、『どんなに心折れることがあっても、夢と希望をなくさず、何度でも立ち上がろう』 という決意を託し、GROUND MARKS のロゴには明るく楽しく華やかなデザインを起用した。
  今こそこの旗を見上げて初心に返り、明日は、やっと乾き始めた大地をもう一度耕し、種を蒔き直したいと思っている。


  農業において、天候の影響に一喜一憂していると確かに身が持たない。
  かと言って、企業が事業として取り組む活動に、「頑張りましたが結果は出ませんでした、ハイ」 で済まされる問題があるはずもない。

  今夏の経験から学んだのは、農業におけるリスク管理の重要性だ。
  まず、考え得るリスク要因を洗い出し、そのひとつひとつの影響を検証し、スタッフ間でリスクに対する共通認識を持つべきである。
  次に、私たちの知恵と行動によって、“事前に排除できるリスク要因” は徹底的に排除する。
  その上で、人がどんなにベストを尽くしても “事前に排除することができないリスク要因” に対しては、その脅威が現実に起きてしまった際に実施する “対策と準備” の方に万全を期すべきだろう。

  たとえば、『長雨』 というリスク要因に対しては、農地内の排水ルートを維持管理し、適切な勾配を保つことにより浸水被害を最小限に抑えられるはずだ。
  高畝を作れば、その高畝の部分だけでも長期浸水のリスクを軽減できるかもしれない。
  播種や定植が終わった後にやってくる 『強雨』 のリスク要因に対しては、日よけシート等で覆うことでダメージを緩和することができる。

  また、昔から言われる格言 “すべての卵を一つのカゴに盛るな” という言葉どおり、作付け量を時間差で分散させれば、仮に初回に作付けしたものが全滅したとしても、2回目の作付け、3回目の作付けと、再挑戦を続けることができるだろう。
  さらに、数種類の品目や品種を取り扱うことにより、ひとつの品目(または品種)が被害を受けても、別の品目(品種)で勝負できるかもしれない。


  人間が自然の力そのものをコントロールすることはできない。
  でも、人間の知恵と行動によって構築する危機管理体制のもと、コントロールできる要素が与えられているのもまた事実である。
  “農業は天候によって左右される” というのは 『真実』 だが、これは 『結論』 ではなく 『前提』 と捉えるべきだと考える。そして、その 『前提条件』 のもとでどう行動するのか、ここが、私たち企業人の真価を問われるところだろう。

  考えていると、やっぱり何となく元気が湧いてきた。
農業×資本主義原則  - 2013/07/26 -
  農機具の研究にはまっている。
  農作業における労働効率改善は、当事業収支に決定的な影響をもたらす重要な要素のひとつであることに気づき始めたからだ。

  売上とは、単純に『単価×数量』で導き出されるものであり、売上を上げるためには、『単価』or『数量』、またはその両方を上げていく必要がある。
  単純で明白なロジックだが、農業においては、まずそれが容易には通用しない。

  その理由のひとつは、農産物の一般的な平均単価が元々低い点にある。
  一般的に平均100円前後で流通している青果の単価を引き上げると言っても、いきなり4倍5倍にすることは困難に近い。品種改良やブランド化によりヒット商品の開発に成功したとしても、そのプロセスそのものにも膨大な時間とコストを要する。
  一方で、『数量』を伸ばすにも、限られた面積の収穫量にはおのずと限界がある。また、仮に『数量』を確保できたとしても、供給量が市場の需要を超えれば、結果として『価格』下落を招くことも多い。

  では、どうすれば健全な収支構造を確立できるのか。
  まずは経営の基本に返り、『売上』ではなく『利益』に目を向けたいと思う。
  企業の存在意義(たとえば、積極的な雇用拡大、設備投資や消費活動による経済発展への寄与等)に関する議論にはここでは触れず、“財務的視点”のみから極論を言えば、950万円のコストをかけて1000万円の売上を上げ50万円の利益を捻り出すのと、250万円のコストで300万円の売上を上げて50万円の利益を出すのは、同じことである。
  まずは、『小規模の売上金額でも、なにがしかの利益を残せる』 パターンを確立できるよう、丁寧にコスト分析を行い、作業効率の最適化を図りたいと考えている。

  今は、人力で作業を行う場合と機械を導入した場合のコストの比較検証に関心を持っている。
  たとえば、トラクターで溝を切った後、人力で30mの畝を成形し、左右に幅40cmの溝を空け、マルチを張り終えるのに要する時間は何分か。
  私自身の最短自己ベスト記録は50分だった(※土のコンディションや天候にもよる)。
  年間300本の『畝の成形&マルチ張り』をするとして、要する年間作業時間は〆て300時間。作業担当者の時給を仮に1,000円と設定すると、1000円/h×300時間で、年間30万円の人件費がかかる試算となる。
  『畝の成形&マルチ張り』の機械設備は約20万円。
  この設備導入によって年間作業時間が1/2になれば、15万円の労務費削減、1/3になれば、年間20万円の合理化を達成することとなり、設備購入費は1年でペイできる試算となる。

  もちろん、すべてが机上の計算通りに進むことはあり得ないが、理論上の概算コストを意識することは大切である。
  体力を振り絞って各作業に要する最短時間を計測しては、それに並行して農機具に関する情報を各方面から収集し、せっせと電卓を叩く毎日を過ごしている。


  その一方で、今まで知らなかったこの業界独特の風に触れ、衝撃を受けることもある。

  先日、某農機具(建機)メーカーの展示会に行った。
  「真綿が水を吸うように少しでも多くの情報を吸収しよう!」、高鳴る思いを胸にノートとデジカメを握りしめ、ワクワクしながら初日の朝の開場一番で乗り込んだ。

  “鵜の目”で展示商品を検証し、“鷹の目”で展示会場の模様を俯瞰した。
  そこには、我々ユーザーが心から欲している商品はなく、メーカー側が売り込みたい商品だけが並んでいた。

  先祖代々営々と大地に向き合い続けた人々と、戦後の我が国の高度成長をけん引し、今や世界のトップメーカーとなった大手企業の歩み。
  そこには一般的なサービス業界の“主客”の構図はなく、奪う側と奪われる側の構図だけが鮮明に浮かび上がっていたことに心が震えた。

  白紙のままのノートと何も撮影しなかったデジカメを持って展示会場を後にし、「タダで帰るものか」と、近くのカルスト台地で車を降りて深呼吸し、それでも物足らず、日本名水100選のひとつ『別府弁天池』に立ち寄って清水を汲み、やっと復路を辿った。
  農機具販社の営業マンと交渉する時には、常にスペシャル級の気合いを入れて臨もうと決意を新たにした日である。
1円の攻防  - 2013/06/24 -
  日本の通貨における最小単位、『1円』。
  さて、日常生活において、この 『1円』 は高いか安いか?

  私自身の主観で判断すると、『1円』 は “安い”。
  少なくとも、日常生活において 『1円』 で購入できる品物はほぼない。

  しかしながら、農業における 『1円』 の客観的評価は、はっきり言ってシビアである。

  昨秋、弊社試験農場(GROUND MARKS FARM の前身)で玉ねぎの苗を300本定植した。
  苗の価格を業者に問い合わせたところ、1本5円(税別)だった。
  自分の小遣いの金銭感覚をベースに、「へえ、たった5円か。安いなあ…」というのが正直な実感だった。

  今年6月上旬、晴れて収穫時期を迎えた。
  美しく大きく立派に結球した玉ねぎを、軒下に誇らしく “これでもか” と展示していたところ、農家の方から「玉ねぎは苗から育てると高いでしょう」と言われた。
  「1本5円でした(=たった5円でした)」と答えると、「ほらね、やっぱり高いわねえ。種から育てないと採算は合わないわよ」という返事が返ってきた。
  はっとさせられた。

  そんな経緯もあって、以後、育苗への関心が一気に深まった。
  7月頃に植えるトウモロコシ(抑制栽培)は直まきすることにし、早速、スーパーでトウモロコシの種を買ってきた。
  一袋168円だった。袋を開けて種を並べ、粒数を数えてみると55粒入っていた(品種:ピーターコーン)。
  1粒3円05銭か。
  玉ねぎに比べて大進歩した自分に満足し、いそいそと買占めにでかけた。

  玄関先に並べたトウモロコシの種袋を見た農家の方から、「種をスーパーで買うと割高だろう」と言われた。
  「種苗会社からロットで買わないと合わないよ」

  某種苗会社のネット通販でトウモロコシの種の価格を調べてみると、1ロット2000粒、1粒単価1円80銭だった(品種:スーパースイート キャンベラ90)。

  日常生活における 『1円』 の主観的評価は、一般的に低いかもしれない。
  しかし、事業として農業に取り組むと、玉ねぎやトウモロコシなど(=1本の苗に1個しか実を付けない植物)の植え付け数量は、数千本~数万本となる。
  結果、『1円』 の原価の差は、収益に対して大きな影響をもたらしてくるのである。

  ここまで書いてふと気が付くと、家中の電気をつけてこの記事を書いていた。
  要らない電気は直ちに消そう。
  今日からは、農業における “新・コスト感覚” を身に付けるのだ…。

  と、その前に…。電気代をケチるより、晩酌の量を1割でも減らす方が効果的か。
  いや、誰かが言っていた。
  「農作業は、飲んでやるんだよ」
  ここは、それに1票。
GROUND MARKS, COMING NOW!! - 2013/05/25 -
  平成25年春、菊川町貴飯にて農地をお借りし、地域の皆様の多大なご支援を賜りながら、このたび Shimonoseki Farmer Network GROUND MARKS -大地の紋様- として当事業の第一歩を刻むことができました。

  今から約1年前、当プロジェクトの企画に着手し、この計画過程においては、新規就農・農業参入の狭き門に何度も心折れ、時にはスタッフと「こうなったら山でも買って開墾して、自社堆肥(大地1号)を入れて畑を作ろう!」と、無謀かつアサッテな世界に向かって熱く走り出しかけたこともありました。
  今思えば、その道に踏み出さなかったわが身を誉めたい気持ちでいっぱいです。
  なぜなら、『農地』 とは一朝一夕に作られるものではないという真実に気付き始めたからです。
  農地とは、わが国古来、営々と耕され続けてきた土壌。数千年という遥かな年月によって創り出されてきた大地。脈々と受け継がれ、守られてきた土だからこそ、ここから豊かな生命を育むことができるのです。

  今春、菊川町貴飯の皆様から農地をお借りすることができた時の喜びと感動を、私は一生忘れません。
  自国の農耕文化の歴史の一端を背負ったような気概、そして、これを未来の人々に引き継いでゆくという使命の重みに身が引き締まる思いがしました。
  温かいご支援を賜りました皆様に心より深謝申し上げますとともに、いつまでも、この地を愛し、慈しみ、そして、より豊かな大地にして次世代に引き継いでゆくことをお約束いたします。
  農業人×企業人、すなわち 『農企業人』 としての私どもの新たな挑戦を、どうか末永く見守っていただけましたら大変嬉しいです。

  最後に、当サイト制作にご協力を賜りました皆様にも改めて御礼申し上げます。

  カメラ撮影/ロゴ制作 : 瞬報社オフリン印刷 株式会社 様
  WEBデザイン/制作  : ルートF  渡辺 真弓 様

  ありがとうございました。
平成25年5月25日
株式会社 総 合 商 会
Shimonoseki Farmer Network
GROUND MARKS - 大地の紋様 -
代表取締役会長 守田 真理子